毎年12月は、家の寒さが原因のヒートショックで亡くなる方が一番多くなる月なので、百年の家では、ヒートショック・ゼロ月間と決め、命を守る健康暖房の呼びかけをしています。

冬が寒いのは世界共通の当たり前ですが、冬に家の中が寒いのが当たり前でしょうか?実はここに大きな間違いがあります。

人類は寒さから身を守るために、穴を掘って住み始め、屋根をかけ、壁を作り、断熱材を入れ、暖房器具を発明してきました。事実、温かい南国では、屋根だけしかない家とかシャワールームには屋根もない家が普通ですし、逆に寒い北国では、暖房器具がなければ死んでしまうので、春が来るまでずっと暖房をつけっぱなしで過ごすのが普通です。

日本には四季があり、多くの地域で大体一年で-5℃から+36℃までの温度差があります。つまり、夏は冷房がないと、冬は暖房がないと死んでしまうのです。しかしその期間が北国や南国と比べて短いので、冷房や暖房をもったいないと我慢して過ごしてきました。

 

その結果、交通事故死の4倍、毎年1.7万人の人がお風呂で亡くなるという「死のお風呂」を持つ世界で稀にみる国になっています。

実は1.7万人は病院に運ばれて死亡が確認された人だけで、救急車が駆け付けた時に既に手遅れだった人や、病院に運ばれて命は助かったけど障害が残った人などを含めるとなんと1年間に4万人を超えるそうです。

毎年4万人を超える人とそのご家族の人生を、突然狂わせてしまうその原因が、ただ毎日入るお風呂が寒いだけのこと。それなのに誰も暖房しない。

冬に家の中が寒いのも当たり前。これは日本の常識、世界の非常識です。

脱衣場とお風呂が温かい。これは家族が健康で長生きするための基本中の基本です。

先月も同級生のおかあさんがお風呂で亡くなりました。肉親が突然亡くなる悲しみと暖房費の節約とどちらが得なのか?果たして比較できるものでしょうか?それはしょうがないことでしょうか?

毎日お風呂に入るときに、脱衣場とお風呂を温かくしてから入る。それだけでかなりのリスクが避けられます。

 

これから家を建てる人は、お風呂と脱衣はもちろん、家全体が少しのエネルギーで温かく暮らせる家を建てる。これは日本が目指すこれからの高齢化時代の家づくりの基本性能です。

どんな人も高齢化します。今家を建てる若い人でも住宅ローンが終わる頃には還暦をすぎます。30年前にそんな高性能な家が日本に無かったから、今もみんなが寒いお風呂に入らなければならないのです。

 

しかし残念ながら1.7万人が無くなっているという報道から4年経った現在でも、全てのハウスメーカーや殆どのビルダーの建てる家のお風呂が寒いのはまだ当たり前です。

私たちはもう無知ではありません。この時代を超えた悲しみの連鎖をここで断ち切りましょう。

 

百年の家のお風呂と脱衣場は26℃以上あります。我々が長年培ってきた世界レベルの技術力は皆さんのご家族が健康で長生きするためだけにあります。