エアコンひと冬つけっぱなし実験始まる!

「十二月はヒートショックゼロ月間」です。命を掛けて光熱費削減なんて馬鹿げています。ちゃんと暖房して暖かく暮らしましょうと声高に叫んでも、暖房することに抵抗のある「もったいない星人」の日本人は、なかなかして頂けません。その大きな理由は、「暖房費がいくらかかるか見当もつかないので怖い」。

だったらどのくらい掛かるか、実験してみましょうというのが、この百年の家プロジェクト二〇一四冬の企画「エアコンひと冬つけっぱなししたらオイクラ?実験」

百年の家メンバーで五〇棟以上のお宅でエアコンをつけっぱなしにしてみま~す。

 

暖房はエアコンのみで全館暖房二三度、百年の家では使用するエアコンすべてに使用ワット数がカウントされる機器を付け、ひと冬暖房をつけっぱなしにし、その合計を集計します。

同時に、普通の家でも同様に実験。ただし、エアコンは一台のひと部屋で二三度オート設定にし、かかるワット数をカウントします。

一〇月二九日、百年の家本部事務所の暖房を開始しました。

一般的な三十五畳の貸事務所で、使用するエアコンは六畳用一台です。春が来て暖かくなるまで夜も土曜も日曜もつけっぱなしにします。

十一月四日夜九時、二七二ワットで五四四円でしたので、六日間で五二〇円、一日平均で八六円となります。

この一週間の平均気温は一五度、最低気温は六度くらいですが、暖房を開始してからは、朝事務所に来ても床が冷たいとは感じません。

このままだと一か月でも二六〇〇円ですので、いくらなんでもそんなことはないでしょうね。

この先気温が下がり低温時間帯が長くなると、六畳用エアコンでどこまで行けるのでしょうか?事務員さんが寒いと言ったら、窓の断熱化をし、それでも寒いと言われたら、もう一台、六畳用エアコンを追加する予定です。

このような感じで、百年の家と普通の家で五十棟以上の使用ワット数と暖房費をカウントします。

日本の六〇歳以上は、寒さを主因とする家庭内死亡が六〇%ですので、十発中六発弾が入ったロシアンルーレットです。

もしひと冬の暖房費が十万円なら、十万円賭ければ弾を抜くことができるのと同じ。

 

エアコンの付けっ放しがもったいないという日本人の習慣が、どれほど命を掛けた省エネなのかを証明したいと思います。

十二月はヒートショックで亡くなる方が最も多い月です。

高齢化社会です。みんなで声かけして積極的に暖房し、事故を防ぎましょう。

「ヒートショック・ゼロ月間」にご協力ください。