朝から晩まで異常気象と高齢者の搬送のニュースが流れていた酷暑が終わりました。

熱中症搬送者数は昨年の1.8倍の九万四千人。大都市が異常に増え、約半分が高齢者。一番多かった8月の東京の平均気温を昨年と比較すると+1.7度。真夏日は昨年と同じなので暑さのレベルが高かったと推測されます。

 

注目してほしいのが、喜ばしい事ですが10万人が救急車で運ばれて搬送時の死亡者がゼロだったということ。そんな病気も珍しい。

 

正直、朝晩のTVの大騒ぎを見るたびに思いました。

「冬のヒートショックこそもっと大騒ぎして欲しい」

厚生労働省の資料では、夏より冬の方が死亡者数が多く、その差はなんと年間で約22万人。その死因の6割がヒートショックです。

近年ヒートショックの要因として高血圧が指摘され、その高血圧の大きな原因として「冬の室温が低いこと」が最近の研究において指摘されています。この研究結果により、医療機関が高血圧の改善策として薬を処方するだけでなく「暖房しなさい」と言うようになると断言します。今後、医療介護費用による財政難が確定しており、みんなが健康で長生きする必要があります。

 

欧米では健康のために寒さを我慢せず、きちんと暖房する一方、日本では「もったいない」と怒られます。この誤った常識を変えることこそが、自分や家族の人生を健康で長生きできることに直結します。

 

近々、日本では冬の室温は18度以上で暮らしましょうと健康暖房の指針値が出ると予想します。

 

百年の家では十年前から、健康住宅の条件として室温23℃以上を推進してきました。そして近年、室温23℃がどの年齢層においても、一番血圧が低くなるというデータも揃いました。

 

国が18℃と言うのは、二年後に義務化になる省エネ基準の暖房費試算が18℃と23℃では年間5万円の差があると試算されたから。

 

23℃が一番健康に良いことが分かったのに、お金がかかるので基準は18℃。この期に及んでいったい何を優先しているのでしょう?

 

家族の命を守る為の車の自動ブレーキは5万円では買えません。わずか5万円で家族が健康で長生きできるなら買うべきだし、もっと性能の良い家を建てれば、その差はどんどん小さくなるのです。一生に一度の家づくりは、見た目や価格よりも家族の健康重視を基本性能として考える時代になってきました。

 

百年の家は、ずっと前から健康住宅です。

岡崎市で新築注文住宅なら百年の家

杉浦一広