コインランドリーが満員でなかなか空かないので夜中に行く人もおられる梅雨
子供がいる世帯では、嫌な家事ランキングでかなり上位に来るのがお洗濯。
フィリピンなどでは未だに手洗いが主流だそうですが、日本では洗濯機や乾燥機など、家電がこれほど進化してもそれが変わらないのはなぜでしょうか?
いつも家を建てる際に洗濯のことをお聞きすると、多くの方はベランダが欲しいとおっしゃいます。だから建売住宅とかには必ずベランダが付いていますね。
ベランダに洗濯物を干したいと思うのは以前の家から習慣であって、他に選択肢が無いからそう要望されるようですが、僕はそれが夫婦仲にまで及ぶ大きな原因だと知っています。
百年の家では室内干しを強く推奨しています。
その理由は単純明快、
・バリバリふわふわに乾く
・花粉症の人にとって外干しされると地獄
・梅雨や雨の日でも干せる
・天気が気にならなくなる
・干す・取込む時に暑く寒くない
・洗濯物に蜂やカメムシなど虫が付かない
どうして他の皆さんもしないのかと思うと家の事情が違うようです。
どんな家でも部屋干ししたくなるのは梅雨と冬。
梅雨時期に室内干しして更にジメジメするのは、雨が降って少し寒いハズなのに我慢してエアコンをかけない時、外気がたくさん侵入するのは気密性能が悪い家の特徴です。これでは全く乾きません。
冬の外の空気は乾いていますが、暖房しない家の空気はそもそもたくさんの水蒸気を持てないので、室内干しで揮発する水蒸気程度でも空気がすぐ湿気を帯びる感じがします。
この2つの季節の異なる問題を解決する方法はただ一つ、住宅性能を上げて室内気温と湿度をコントロールすること。
梅雨は、窓を閉めてエアコンをかけると、そもそもそんなに寒いわけでもないのでそんなに電気も消費せずに除湿をしてくれます。
冬は、ちゃんと23℃以上に暖房すれば、加湿器が必要なくらいなので、洗濯物はもっとたくさん干して欲しいくらいです。
住宅性能が低ければ、冬の過乾燥に対して加湿器で加湿すると、暖房している部屋はいいのですが、暖房していない隣の部屋の窓や壁が結露で濡れたりします。
もし加湿していても暖房していない隣の部屋の窓が結露しないのなら、それはもっと問題で、発生した水蒸気が隣の部屋に行く前に外に逃げていることになり壁の中の結露が心配です。
過剰な湿度は、カビやダニの繁殖原因と言われますので避けたいのですが、洗濯物を干した程度で生活に影響が出る家はこれから建てるなら考えるべきでしょう
毎日のお洗濯は大きな負担ですので、奥様が嫌いというだけでなく、旦那さんが手伝わないとか、家事参加率とか、夫婦の不仲の原因になっているので真剣に考えるべき事と思います。
そもそもその洗濯が室内干しなら、一年中24時間いつでも、子供だって手伝えるほどラクになるのでケンカにもなりにくいわけです
住宅性能の違いって、健康だけでなく家事にも大きく影響するんですよ。
その大雑把な目安は気密性能C値=0.36以下です。
岡崎市で新築注文住宅なら百年の家
杉浦一広