だまされないで、シロアリは怖くない『本当に怖いのは薬剤その2』

毎年5月、シロアリが飛んでも慌てないでください

毎年5月10日を過ぎた頃になると、全国のあちこちのご家庭で「家から大量の羽アリが飛び立った!」という声が聞かれるようになります。羽アリの正体がシロアリであることを知ると、多くの人が不安に駆られ、慌ててシロアリ防除業者に電話をしてしまいます。

しかし、焦ってはいけません。羽アリが飛んだからといって、すぐに大きな被害が出ているとは限りませんし、巣の場所すら分かっていない段階で、やみくもに床下へ薬剤を撒くのは、かえって逆効果になる可能性があるのです。毎年この時期になると、同じような相談が相次ぎますが、まずは冷静になって、正しい知識を持つことが大切です。

防蟻処理をしても、すべてのシロアリは防げません

 

「シロアリ対策はしてありますから安心です」と言われた家でも、実際にはシロアリ被害が発生することがあります。それはなぜか。そもそも日本には複数種類のシロアリが存在し、それぞれの生態や弱点が異なります。現在流通している防蟻薬剤で、すべてのシロアリを防ぐことはできません。

しかも、防蟻処理には多くの場合「5年保証」が付いています。保証期間中にシロアリが再発した場合、業者は再び床下に薬剤を撒くことで対応します。しかしその薬剤の多くは、人体に少なからず影響を及ぼす化学物質であり、再散布されるたびに室内の空気環境は悪化していきます。

本来、家族が安心して暮らすための対策が、健康を脅かすことになってしまっては本末転倒です。

シロアリ被害の大半は“軽症”で、倒壊などはまずありません

 多くの方は、「シロアリに食われたら家が倒れる」と思い込んでいます。しかし、実際にシロアリによって家屋が倒壊したという事例は非常に稀です。シロアリが木材を食べるスピードは非常にゆっくりで、柱1本を食べ尽くすのに2~3年かかるとも言われています。

また、羽アリが大量に飛んだからといって、必ずしもその家に深刻な被害が出ているとは限りません。百年の家®でも、羽アリ発生の連絡を受けて調査に伺うことがありますが、実際にシロアリの巣が家の中にあるケースはごくわずかです。むしろ、巣が家の外にあることの方が多いのです。

だからこそ、被害が確認される前に薬剤を全体に撒くのではなく、「どこに巣があるか」「被害の程度はどうか」をしっかり確認することが必要なのです。

昭和の常識にご注意を。防蟻薬剤は“安全”ではありません

「この薬剤は人体に影響はありませんよ」と言われると安心してしまう方が多いですが、実はその言葉は昭和の時代からずっと使われてきたセリフです。実際には、10年〜15年ごとに、防蟻薬剤は順次使用禁止となってきました。

つまり、「安全と言われていた薬剤」が、後になって「やはり危険だった」と判断され、使えなくなっているのです。そして困ったことに、以前に禁止薬剤を使用された家に対して、「その薬剤はもう危険なので注意してください」といった通知が来ることはありません。

さらに問題なのは、効果が20年近く残る強力な薬剤が使われていても、保証期間が切れると新たに薬剤を再散布するよう促されるケースがあることです。これは住む人にとっても、床下に潜る作業員にとっても大きな健康リスクとなります。

百年の家®の選択:薬剤に頼らず、構造で守る

百年の家®では、人体に悪影響を及ぼす恐れのある薬剤による防蟻処理を一切行いません。たとえ希望されたとしても、お断りしています。それは、ビルダーとしての良心と責任によるものです。

では、どうやってシロアリ対策をしているのか?――答えは「物理的に侵入を防ぐ」ことです。たとえば、シロアリが入ってこられない構造をつくり、入ってきてもすぐに発見できるような仕組みにしているのです。

柿渋や炭など、自然素材を使った民間療法的な方法にも頼りません。なぜなら、それらの多くが科学的根拠に乏しく、場合によっては逆効果になることすらあるからです。私たちは、床下の炭を使っても、シロアリがその炭の上に蟻道(通り道)を作って進入してくる現実を知っています。

だからこそ、私たちは真に効果的で、かつ健康を害さない方法だけを選択しています。必要以上にシロアリを怖がる必要はありません。百年の家®なら、安心して、そして健やかに長く住み続けることができます。

残念ながら、これが出来るハウスメーカーは限られています。
もし、あなたが家族を想った家づくりをされたいのであれば、LINEにて百年®️メンバーをご紹介することも可能です。地域によってメンバーが不在の場合もありますので、まずはお気軽にメッセージをどうぞ

 

百年の家Ⓡプロジェクト 杉浦一広

444-0843 愛知県岡崎市江口1丁目1-16
TEL:0564-72-5446
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