2012年、新しい省エネ基準が制定されました。

その最大の目的は、その基準を建築物に義務化すること。

大規模な建物は今年から、住宅は2020年に義務化されることが決まっています。

国土交通省は昨年、全国の建築業者向けに400カ所で省エネ基準義務化のセミナーを行いました。左のグラフはその後のアンケート結果です。「概要は知っている」の中に建てたことのある人はいないはずです。「詳しく知っている」の中の何人が建てたことがあるのでしょう?半分なら6%。

高性能な断熱材を入れただけでは、決して高性能な家にはなりません。連続した防湿気密断熱層を装備するには、高度な知識と技術が必要です。中でも技術は、何棟も建て失敗を繰り返し練磨されていくものです。机で勉強しただけでは建てられません。

あと5年で高性能住宅しか建てられなくなるのに、今建てた経験がある人は6%。今普通の家を建てたら5年で型落ちなので、皆さんが新しい基準で建てたいと思うのはふつう

ですが、94%はやったことがないのですから、そんなことを皆さんに教えてくれません。誰も自分の得意なことしか言わないのです。

このままだと、ハウスメーカーを筆頭に高価な断熱材を入れただけの寒い家がたくさん建ち、たぶん壁内結露は増えるでしょう。ますます工務店選びが重要な時代になります。

岡崎市で新築注文住宅なら百年の家

杉浦一広