「家の中が暑いのは、夏だから当たり前」と考えてガマンしていると熱中症になってしまいます。
暑さを我慢するのは決して体にいいことではないので、積極的にエアコンで快適温度まで室温を下げましょう。と言っても、電気代が高くなるのが気になって、なかなか積極的に冷房する人はまだまだ少ないのが現状です。
新築でしたら、夏の日射を反射するガラスを使うとか、バルコニーをやめるとかすれば、特に二階の部屋の「夏の日射の侵入によるオーバーヒート現象」を抑えることができます。しかし新築だけに限らず、皆さんがすでに住んでいる家でもできる、一番効果的な日射対策があります。
それがグリーンカーテン。
部屋に入る熱エネルギーが大きい順番から、
窓のカーテン>よしず>銀色の外カーテン>グリーンカーテンです。
カーテンは、室内にあるので、熱が室内に入ってしまいます。車のフロントガラスに置くような銀色の外カーテンや雨戸は、日射を反射しますが、部屋が暗くなってしまいます。またよしずは、グリーンカーテンより日陰率が高く涼しいハズですが、実はそうではありません。
植物は、根から水分を吸い上げ、光合成することで葉っぱの裏から水蒸気を蒸散します。水1ccが蒸発すると532カロリー程度の熱を周囲から奪います。
そのため、グリーンカーテンの中の温度が上がらないだけでなく、そのもの自体が日射で温度が上がってしまうよしずに比べ、グリーンカーテンは。いつもひんやりしていますから、ダブルの効果で部屋に入ってくる熱量を減らしてくれるというわけです。
ポイント1
なるべく大きな面で家を覆うことができれば、外壁が室内へ伝える熱量も減ります。大きく育つように、なるべく早めに植物を植えましょう。
ポイント2
ベランダがある部屋は最も暑くなりますので、窓のすぐ外に出来るだけ大きな植物のプランターを置いて日射を遮りましょう。
ポイント3
鋼板製の雨戸は閉めても熱が入ってきますので、もし部屋が暗くなってもいいのなら、最近ホームセンターで売っている、冬にこたつやカーペットの下に敷いていたアルミシートを窓に張ると、めちゃ効果があります。
冷房の風が苦手な方がいますが、直接体に風を当てないと部屋を涼しく出来ないのは、家の性能が低いからです。
百年の家なら、家全体の断熱気密性能が高いので、直接風を感じないエアコン配置ですし、間取りによってはグリーンカーテンをした上で、内部通気をしてエアコンなしで暮らすことも可能になります。
ぜひこの夏、グリーンカーテンお試しください。
岡崎市で新築注文住宅なら百年の家
杉浦一広